特集
 
子どもと一緒に英語辞典で遊ぼう!――小学生向け英語辞典の活用法

執筆・構成:小学館外国語編集部
協力:宮下いづみ、中村麻里
イラスト:イトウソノコ

2011年4月から小学校5、6年で英語(外国語)活動が必修になり、小学校では『英語ノート』という教材をベースに週1時間、英語活動の授業が行われています。この授業をきっかけに、ご家庭でもお子さんが英語に親しむ時間を作ってみてはいかがでしょうか?

今回の特集では、小学生向けの辞書を使って、親子で楽しく英語に触れる方法を『ドラえもん はじめての英語辞典』の著者、宮下いづみ先生、中村麻里先生に紹介していただきました。



● 「小学生向けの辞書」で英語に親しむ

小学校での英語活動の目的は、英語や異文化に触れて「外国語や文化への興味・関心を高めるとともに、英語を使って外国の人や文化に関わろうとする意欲」を育てることです。つまり、将来的に、日本の中だけでなく、世界中の人々とコミュニケーションをはかれるようになることを目指しています。そのためには、小学生のうちから、楽しく興味の持てる「言葉」として、英語にたくさん触れていくことが重要な役割を果たします。

そこでお勧めしたいのが、小学生向けの英語の「辞書」です。小学生用の辞書の多くは、子どものレベルに合わせて単語・表現が厳選され、イラストが豊富に用いられているので、絵本を見るような感覚でページをめくることができます。

たとえば『ドラえもん はじめての英語辞典』は、1冊で「絵辞典」「英和辞典」「和英辞典」の3つの形式を備えており、紙面には楽しいドラえもんのキャラクターがたくさん登場しています。このほかにも小学生向け辞書は何冊かあるので、実際に書店で見比べて、お子さんが気に入ったものを選んでください。「長く使えるように」と思って、おうちの方が難しそうなもの(中学生用の辞典など)を選ぶのは避けたほうがいいです。うまく使いこなせずに、結局、むだになってしまう恐れがあります。

辞書の見出し語をたどりながら単語を見つけていくのは、お子さんが自発的に学ぶ意欲を育てることにもつながります。また、小学生のうちに、英語の「辞書」に触れておくことで、将来、中学・高校での本格的な英語学習においても、スムーズに辞書を使って取り組むことができるでしょう。

では、小学生向けの辞書をどのように使っていくのがよいのでしょうか?

● 辞書で身近な言葉を調べてみる

たとえば、おやつの時間、プリンを買ってきたら「これ(プリン)、英語でなんていうのかな? 調べてみようよ」と声をかけてみましょう。最初は、お子さんに調べさせるのではなく、おうちの方も一緒にやってみてください。

日本語から英語を引くときは「絵辞典」か「和英辞典」を使います。「絵辞典」形式の辞書であれば、食べ物や動物、乗り物など、お子さんが興味を持ちそうな身の回りのものがほとんどイラストとともに掲載されています。最初は「絵辞典」のほうが、見た目も楽しくて言葉も覚えやすいかもしれません。

英語から日本語も引いてみましょう。今度は、看板やパッケージなどの身の回りにある英語を探して、「英和辞典」で調べるようにしてみてください。時には、小学生用の辞書には載っていない語もあるかもしれませんが、その場合は、おうちの方が大人向けの辞書で一緒に調べてあげましょう。

さらに、お子さん自身が辞書を開くことに慣れてきたら、1日1回、辞書の好きなページを開いて、目についた単語を読んでみるようにしましょう。イラストのあるところを見てもいいですね。たとえば『ドラえもん はじめての英語辞典』であれば、ドラえもんのキャラクターが描かれていますから、キャラクター探しをしても楽しいです。CDがある場合は、見ているページに該当するCDトラックを流して音声も聞きましょう。辞書を繰り返し見たり、CDを聞いたりするうちに、自然に単語や例文を覚えてしまいます。

なお、単語を印象づけるのには、付せんを活用しましょう。お子さんの好きなキャラクターのイラスト入りの付せんを使うのもお勧めです。国語辞典でよく行われている「辞書引き学習法」と同じように、単語の意味を調べたときに、お子さんが気に入った言葉や「いつか使いたいな」と思う表現を見つけたら、付せんをつけます。付せんがあると繰り返し見ることになるので、その単語・表現が覚えやすくなります。

● ゲームを交えながら辞書を楽しむ

辞書を引くときは、お子さんが調べたら、次はおうちの方が調べるなど、交替で日本語(または英語)を言い合い、調べる速さを競争して、ゲームのように楽しむのもお勧めです。ただ単に単語を調べて読むだけでは、当然、飽きてしまうこともありますから、次のような、辞書を使ったゲームを取り入れるのもいいでしょう。この場合、使うのは、「英和辞典」か「絵辞典」になります。

ジェスチャーゲーム
まず、親が辞書をぺらぺらと見ながら、ジェスチャーで表現したい単語を1つ選ぶ。



親は、その単語を言わずに、その単語が載っているページだけを見せて、ジェスチャーで意味を伝える。
たとえば、「run(走る)」という単語を選んだら、走っているジェスチャーをして見せる。
子どもは、見せられたページの中から、ジェスチャーをヒントに、その言葉を捜して英語で言ってみる。

ジェスチャーが好きなお子さんは多いので、このゲームは親子で気軽に楽しめます。お子さんが正解したら、今度は交替してやってみてください。

単語当てゲーム
親が子どもに当ててほしい単語を辞典の中から選ぶ。子どもには見せないでおく。



親は、選んだ単語の最初と最後以外の文字から、一文字抜いて、□(四角)を入れて書き写す。
たとえば、「pen(ペン)」という単語なら、「p□n」と書いて、子どもに見せる。
子どもは、「p□n」と書かれた紙を手がかりに、辞書から②の単語を探す。
単語が見つかったら、□になっていたアルファベットを入れて、正解の単語を紙に書く。この場合は、「e」なので、「pen」と書く。

こちらも、正解したら交替して遊べます。また、ゲームの要領がわかれば、親子に限らず、兄弟姉妹や友達を交えてやっても楽しいでしょう。

また、CDについても、通常は、辞典のページと合わせて聞きますが、たまには、CDプレーヤーのトラック番号を見ないようにしながらCDを早送りし、適当なところで止めて再生し、聞こえた音声の該当するページを探す……というように、親子で遊びながら CD を聞くのも、飽きずに続けるコツです。これには『ドラえもん はじめての英語辞典』のように、本に掲載されている英語がすべてCDに収録されている辞典を使うとよいでしょう。

このように、家庭の中で、気軽に辞書を開く習慣をつけていくと、お子さんが1人のときでも自発的に活用できるようになります。特に、使い始めのころは、辞書に並んでいる単語の中から、探している単語を見つけられただけでもうれしいものです。辞書を繰り返し引けば引くほど、速く見つけられるようにもなります。辞書を使った英語の活動が生活リズムの一部になるころには、お子さんの英語への興味もますます大きく育っていることでしょう。


小学生にお勧めの辞典!
小学生のための英和・和英
『ドラえもん はじめての英語辞典』
編著者:宮下いづみ・中村麻里
ドラえもん原作:藤子・F・不二雄/画:むぎわら しんたろう

A5判並製/320ページ/4色刷/CD2枚(155分収録)付き
価格 2,205円(本体2,100円)
発売日 2011年6月15日
ISBN978-4-09-510843