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はじめれば変わる、あなたの英語 英語多読で英語脳を身につける!

─ ご専門が数学である先生が、英語多読を始められたきっかけは何だったのでしょうか?

アメリカで学会に参加したとき、まったく英語がしゃべれなかったんです。これは何とかしなければ、と思い、英語学習法をいろいろ調べたときに、酒井邦秀先生(電気通信大学准教授)が提唱される「英語多読法」に出合ったんです。

― 会話ができなかったのに、“読む”学習法に惹かれたんですか?

逆説的かもしれませんが、英語がしゃべれるようになるには“読む”ことが大事なんですよ。会話はアウトプットですよね。自分の考えを外に出すために英語を使うわけですが、その英語力が十分でないから話せない。話すためには、英語のデータベースを自分頭の中に作る必要があるんです。つまり、英語を大量にインプットしなければならないのですが、そのインプット作業は、たくさんの英語を読むことから始まるんですよ。

― とはいえ、多くの日本人は、授業で長文精読を行ってきたと思うのですが?

私自身、最初はネイティブが読むような、英語のペーパーバックを読んでみましたが、逐一辞書を引かないとわからないので時間がかかる。それで、酒井先生が提唱されるように、やさしい Graded Readers(外国人英語学習者向けに語彙などを制限して書かれた本)や児童書の多読をしました。その後、普通のペーパーバックを読み直してみると、前よりはるかに読みやくなっていることに気付いたんです。

英語多読で英語脳を身につける! 多読素材には、イギリスで国語の小学校教科書として使われている Oxford Reading TreeやInfo Trailシリーズのほか、絵本、児童書なども数多く見られる。

― やさしい本の多読で、英語の“読み方”が変わった、と?

そう、自然と語彙力がついたというか、単語の基本概念がわかってきたんです。例えば、動詞climbは「登る」と覚えている方が多いと思いますが、実際には、climb down a ladder(はしごを下りる)や climb into a car(車に乗り込む)という表現もよく使われます。絵本などでこういう表現に触れていくと、climb の「苦労しながら上下に動く」という意味が自然に理解できるんです。 もう1つの利点は、自然な英文構造がわかってきたこと。日本語に訳さないで英語のまま頭に入ってきますから、リスニング力もアップしますね。

― 読むことで、リスニング力がアップするんですか?

ええ、英文和訳のような“返り読み”ではなく、英語の語順のまま、つまり聞こえた順に理解できますからね。会話面でも、本人はさほど自覚がないのにネイティブスピーカーから「上手くなった」とほめられたりしますよ。以前は日本語で話す内容を考えて英訳していたけれど、多読をしてからは、最初からある程度英語のまま思い浮かんでくるという感じです。いわゆる“英語脳”ですね。

日本語でも、私たちは、基本ルールはある程度学んだけれども、多くは実例に触れて身につけてきているはずです。英語でも同じで、相性のいい言葉の組み合わせなんかは、実際の用例に当たるしかないわけです。

例えば、日本語では「白黒つける」「白黒写真」などと言いますが、英語では圧倒的にblack and whiteであって、white and black ではない。こういうのは、結局のところ、たくさん読んだり、聞いたりして身につけるものでしょう。

英語多読で英語脳を身につける! SEGの多読クラスでは、週1回80分の授業で英語多読を行い、適切な多読素材を先生がアドバイスしてくれる。宿題として、週1時間以上、自分で好きな本を読むのがルール。




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