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この春買うならこんな辞書! ~新入生・新社会人におくる辞書のすすめ~


学習英和辞書の選び方(沖縄大学法経学部准教授・関山健治)


● 万能」の辞書はない

先日、近くの書店の辞書売場で、中学に入る子どもにプレゼントするという母親らしき人に、「この辞書なら説明も詳しいですし、1冊で大学に入るまで使えますよ」と言って、高校上級向けの某英和辞典をすすめている店員さんを見かけました。1冊の辞書を何十年と使い込むことで英語力がつくという発想はいまだに根強く、「辞書なんて、どれを買っても中身は同じ」「高い辞書は中身が詳しいから、長い間使える」と思っている人がまだまだ多いようです。

昨年春に小学館から刊行された拙著『辞書からはじめる英語学習』では、このような英語辞書に関するさまざまな「迷信」を取り上げていますが、本稿では、拙著の中で「辞書のコンビニ」にたとえている学習英和辞典について、その特徴や選び方を、より具体的にお話ししたいと思います。

辞書からはじめる英語学習
辞書からはじめる英語学習

「学習英和辞典」は、主に学校や英会話スクール、留学先などで英語を学んでいる学習者が、日常的な学習用として使うことを想定した辞書で、1冊あれば英語を読むだけでなく、書くときや話すときにも役立ちます。学習辞典といっても、以下に挙げるように中学生向けから大学生向けまでさまざまなレベルがあり、初心者から上級レベルまですべてのレベルに合った「万能」の学習辞典はありません。そのため、高校、大学へ進学するときは言うまでもなく、高校や大学に在学している間にも1回ぐらいは買い換えるぐらいのつもりで、その時々の自分のレベルにあった辞書を選ぶことをおすすめします。

なお、電子辞書は、高価なこともあり、頻繁な買い換えは望めないためか、メーカーは最高レベルの学習辞書を搭載する傾向があります。電子辞書を使っている人で、とくに英語が苦手な方は、自分のレベルにあった冊子辞書も購入することを強くおすすめします。

以下に、学習辞典を英語学習のレベルや目的に応じて4タイプに分け、それぞれの特徴をお話しします。まずは、下の「 あなたにぴったりの辞書タイプがわかる! レベル別辞書選びチャート」をご覧ください。


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