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研究室の書棚の片隅に、ボロボロになった『デイリーコンサイス英和・和英辞典』(三省堂)があります。私と英語辞書とのつきあいは、今から20数年前、高校入学と同時に購入したこの辞書から始まりました。
当時は、高校生向けの学習辞典の新刊が相次ぎ、私が入学した高校でも何冊かの辞書が販売されていましたが、ポケットに入る大きさなのに英和と和英が1冊になっているという「凝縮性」に心を惹かれました。学習辞書にはない「大人の辞書」へのあこがれもあったのかもしれません。
基本語から専門語まで、幅広い語がぎっしり詰まっている「ことばの四次元ポケット」を使いこなすのは骨が折れましたが、身分不相応の小型辞書で四苦八苦したことで、後に受験勉強用に購入した学習辞書の親切さをありがたく感じました。小型辞書と学習辞書という、似ても似つかない2種類の辞書を高校時代に使ったことで、辞書に関して強い興味を持つようになったのです。
最近は、電子辞書の普及により、学習辞書はもちろん、複数冊の大辞典クラスの辞書までもがポケットに入れて持ち歩けるようになりました。私も、英語教員になってからは、電子辞書がなければ夜も日も明けない毎日が続いています。
一昔前は、新学期になれば書店の辞書コーナーに学習辞典と並んで平積みされていた小型辞書も、最近ではあまり見かけなくなりました。そんな中、1995年の刊行以来、定期的に改訂を重ね、2008年に第3版が刊行された小型辞書が『ポケットプログレッシブ英和・和英辞典』(ポケプロ)です。大辞典クラスの辞書が複数冊入った電子辞書が何百万台と出荷されているこのご時世に、なぜ今さら小型辞書?と感じる方もいるかもしれません。しかし、これだけ電子辞書が普及した今だからこそ、冊子の小型辞書の良さがこれまで以上に感じられるのではないでしょうか。
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