<第4回> Updated February 4, 2008 更新日:2008年2月4日
[英日編]
bling 金ピカ貴金属
bling は、一般にはbling-bling の略称の新語で、「高価で金ピカの貴金属」を意味し、転じて「浪費するけばけばしい生活スタイル」を指す(注1)。この新語は2000年前後から頻繁に使われ始め、言語的には ideophone(観念音)(注2)で元来は「アフリカ諸国での貴金属を磨く行為」を意味する。この行為そのものは音を出さないため、onomatopoeia(擬音・オノマトピア)ではない。また bling-bling とは bling の反復形 (reduplication) である。
語源的に一番最初に使われたのは1998年で、ラップミュージシャン(B.G)が歌詞の一部として使い、翌年の1999年に同じくB.G.がヒットした歌のタイトル(Bling Bling)として使用したため、2000年から英語圏に広まった。その頃から、bling は「高価で金ピカの貴金属」を意味し、転じて「浪費するけばけばしい生活スタイル」を指すようになった。
[用例]
An enduring image of man and their jewelry is the1970s guy with his polyester their unbuttoned to reveal a regrettable glimpse of gold chain...Annual sales of men's bling have taken off, nearly doubling form 2004 to 2006 and reaching $6 billion in the U.S., according to Unity Marketing, a research firm in Pennsylvania...(The Wall Street Journal Asia, Jan. 11-13, 2008, p. W4,"Bling for the boys; Diamonds, gold and pearls are in demand at the men's counter")
| 注1) |
See Wikipedia (the free encyclopedia),"Bling-bling" (http://en.wikipedia.org/wiki/Bling) (checked on Jan. 26, 2008). この新語は日本の市販の辞書(「研究社英和大辞典」第6版(2002年)等やオンライン辞書(研究社のKOD等)にも項目がなく、訳語は筆者が創作したものである。 |
| 注2) |
多くのアフリカ言語に見られる動作や物のイメージを表す音(「研究社英和大辞典」第6版(2002年)1219頁「ideophone」参照)。 |
[和英編]
性差医療(せいさいりょう) gender-specific medicine
性差医療とは「男性と女性との間にある様々な差異により発生する疾患や病態の差異を念頭において行う医療」(注1)で、数年前から登場した新語(注2)である。つまり、それまでの医学では成人男性を標準として医療方法が確立されてきたが、近年になって、同じ病気でも男女間に違った危険因子(risk factor) があり、同じ医薬品でも効果に男女差があることが明らかになった。そのため、それまでの成人男性を中心とした医療をそのまま女性に適用しては、最適な医療とはならないとの認識が広まった。
それで、これらの男女の「性差」を研究し、それを医療に反映させようとするものが「性差医療」である。例えば気胸や通風は男性に、鉄欠乏性貧血は女性に多く発症が見られ、2005年の調査では、メタボリックシンドロームの有病率は男性の12.1%に対し女性は1.7%となり、男性の6分の1であった。そのため、その医療も性差別に行う必要がある。
この英訳語は全てのメデイ アを調べた結果、最適なものはgender-specific medicineとなった(注3)。同じ考えが英米に数年前からあるので訳語に問題はない。
[訳例]
Nowadays, it is rare that a new field of medicine emerges that necessitates the first edition a new medical text, but that is the case with Principles of Gender-Specific Medicine. Editor Marianne J. Legato, founder of a director of the Partnership for Women's Health at Columbia University, as well as one of the few worldwide authorities on gender-specific medicine, was uniquely poised for champion this comprehensive collection...(Feminist Collections(a Quarterly of Women's Studies Resources), June 22, 2005, "Book Review: Principles of Gender-Specific Medicine"(By Heid Marleau).
| 注1) |
See Wikipedia(the free encyclopedia), 「性差医療」(http://ja.wikipedia.org/wiki/)(checked on Jan. 26, 2008). |
| 注2) |
日本の市販の辞書(「研究社和英大辞典」第6版(2003年)等)や「現代用語の基礎知識2008」(自由国民社、2007年12月刊)にも「性差医療」の項目はない。マスコミの最新登場例としては日本テレビ2008年1月10日(土)午後7時57分-8時54分、「世界一受けたい授業」「性差医療」(講師天野恵子(千葉県衛生研究所所長))参照。 |
| 注3) |
日本最大オンライン辞書(アルク社「英辞郎 on the WEB」 )(無料)には「性差医療」の項目はないが、研究社の「KOD」(有料)にはあり、訳語としてgender-specific medicineを挙げている(2月1日調べ)。 |